千葉県立美術館の100%ORANGE オレンジ・ジュース【7月13日(火)〜9月20日(月・祝)】を見てきました。
千葉県出身の作家を紹介するシリーズ企画で、まったくネームバリューはないのですが、新潮文庫の「Yonda?」のパンダをデザインした人らしいです。
そういうわけで会場にはパンダグッズが溢れていました。
「yom yom」という新潮社の小説誌の表紙です。
タイトル、イラスト、背景色のみの過剰にシンプルなデザインで、裏表紙含め、内容が分かる情報が一切ありません。
僕もフリーペーパーか何かかと思いました。
この調子でミュージアムショップでYonda?グッズを売りまくってくれてば良かったのですが、それはありませんでした。残念。(グッズ自体はそれなりに売ってました)
会場はテーブルの上にデザインした製品そのものが載っていて、右下に手書きの解説というシンプルなもの。
Yonda?以外は子供向けのデザインが多かったです。
これはザハ・ハディドのミュージアムで有名なヴィトラ社の子供用椅子・・・の箱をデザインしたもの。
育児雑誌の表紙のデザインです。中身も面白そうでした。
もちろん子供向け以外のものも多くありました。
本の表紙イラストでは意外な本のデザインを多く手掛けていました。
リプトンのティーバック・・・の持ち手のイラストのデザイン。
佐藤可士和展とはあまりにも規模間の違うこまごまとしたものをデザインしており、これはこれで非常に興味深かったです。
変わったところではこけしとマトリョーシカの専門店「コケリョーシカ」の仕事なんてのもありました。
自主制作?の猫の可愛がり方をプリントしたガムテープ。
こういったある種バカバカしい発想がオリジナリティ溢れる製品の数々につながるのかも。
二つ目の部屋にあった囲碁大会のポスター。
子供が囲碁をするというかなり制限のある条件の中で毎年個性あふれるポスターが生まれてくるのが面白いです。
漫画作品。これは車に鼻が付いているというシュール系のストーリーです。
2つ目の部屋はYonda?からはだいぶ離れた不思議な作品が多く、彼らのクリエイティブの源泉に触れたような気がしました。
ちなみに美術館内のカフェともコラボしているのですが、全く告知されていません。これはもったいない!
他のデザイナー店のように洗練された感じのしない手作り感が好感の持てる展覧会でした。★★