宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館に行ってきました。
気仙沼市街地からは山道とはいえ車があればそれほど遠くありませんが、①気仙沼自体が仙台など大都市から遠い②美術館まで一切の公共交通機関がない、という悪条件から陸の孤島と化している美術館です。伊豆や能登島と同様、こういうところにこそ面白い美術館があるようです。
笑っているようなロゴが可愛いです。
なんといっても市街地からも見えるピンクの監視塔?が特徴的です。
これ一つで他の凡百の美術館を飛び越えてしまった感じです。
このピンクの物体の足元までいけるところが屋上展望台のようになっています。
たまたまカモシカ?のような生き物が徘徊していました。
実は3階建ての結構大きな美術館です。
中庭のアートも美術館の雰囲気にマッチしています。
造船技術も用いて設計されたという本建物は随所に謎めいた小物があり、伊豆同様相当なデザイン密度です。
この外観のせいで、錆びてボロくなってるのにむしろ不時着した宇宙船のような風格?をみせています。
エントランスから入って展望室までまっすぐトップライトが貫いています。
展示はもともと気仙沼の地元作家を中心としたドローカルなものでしたが、震災以降その遺物を展示する資料館としてにわかに注目されました。
異物にフィクションのストーリーを付けて展示する手法が独特です。
展示室内にも謎めいた造形が進出しています。
残念ながらミュージアムショップは閉鎖していますが、レストランは健在で郷土料理も食べれます。
ちなみに隣接した体育館もなんとなく美術館のリスペクトを感じられました。★★★