• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★女性特有のダークな世界「齋藤芽生とフローラの神殿」

 

目黒区美術館の「線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ 齋藤芽生とフローラの神殿」【2019年10月12日(土)~2019年12月1日(日)】を見てきました。

青山のギャラリーでよく個展をやっている人です。

  

以前見たときは日本の田舎特有の暗さを感じされる作品が多く、今回も「暗紅街道」と称して多数展示されていました。

ほか、野火賊というシリーズは斎藤さんの原風景である多摩川や利根川の河原をイメージしたそうです。

齋藤芽生「修羅浜」

この地域は東京では郊外と言っていい場所。それでなくても大きな川の土手って結構寂しいところが多いですね。

作品の多くを占めるのは女性特有の感覚を題材にしたものです。

齋藤芽生「母不要」

例えばこちらは母親の代わりに子守をするという植物。植物の作品も非常に多いです。

また一階では斎藤さんの制作の様子をうかがえる資料も。

デパートの包装なども手掛けています。

初期の卒業制作から最新作までが俯瞰できる充実の展覧会でした。★★

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