東京大学駒場博物館の「宇佐美圭司 よみがえる画家」【2021年7月1日 — 2021年8月29日】を見てきました。
駒場博物館は相当久しぶりに来ました。
デュシャンの「大ガラス」のレプリカがある以外にはアートファンが訪れることはあまりない場所ですが、空間はかなり印象的。このアーチ状の空間上部に今回破棄された絵画「きずな」が投影されています。
作品破棄がきっかけとはいえ、展覧会に手抜きはなく、その辺りは流石東大でした。
宇佐美圭司「大洪水 No.7」
彼の作品は人物のイメージが連続した作品が有名です。
彼の人物のシルエットはロス暴動の写真が元ネタ。
この写真から「かがむ人」「たじろぐ人」「走る人」「投げる人」という4つのシルエットを抜き出しました。
宇佐美圭司「ゴースト・プラン・イン・プロセス:プロフィールⅠ~ⅣよりプロセスⅣ」
しかし今回はあえて絵画作品以外の作品も多く展示されていました。
宇佐美圭司「Laser:Beam:Joint」
中でも目玉は8枚のアクリル板にレーザーを当てたこの作品でしょう。
オリジナルはドライアイスを使ったより大掛かりなものでした。
こちらも立体映像で再現されていました。
その他、宇佐美氏が昔テレビ番組に出演した際の映像も流れていました。
彼が顔の輪郭を複雑に組み合わせて作品作りをする過程が描かれており、興味深いものでした。★