東京都写真美術館の山沢栄子 私の現代【2019.11.12(火)—2020.1.26(日)】を見てきました。
山沢さんは戦前、戦後を通して女性ながら事務所を開き、広告写真などで活躍されてきた方です。
もともと絵画を学ぶために海外に留学したのですが、アルバイトで始めた女性写真家のアシスタントがきっかけで写真の道に進みました。
そのためか、作品は抽象絵画のようなものが多かったです。
撮影方法はオブジェを作成し、それを撮影するというもので、写真をさらに撮影することも多かったようです。
この作品も写真に油彩を施して撮影したとのこと。
非常に小さなものを接写したのが多いのも特徴で、またその対象も撮影に使う機材など、山沢さんの身近にあるものが多かったようです。
また上記作品は「宇宙人」というタイトルが付いており、独特のユーモアも特徴です。
自らの写真集をくしゃくしゃにして、撮ったものです。
撮影法質感のせいか、金属のような固い質感に見えるのが面白いです。
これなども複数の素材が混ざっているようで、何をどう撮ったのか非常に気になるところです。
派手さはないので見逃しがちな展覧会ですが、非常に個性的な作品が多く楽しめました。★★★