アートコンプレックスセンター(新宿)の山田勇魚 個展「モノココロ」【2018/1/30(tue)-2/11(sun】を見てきました。
モノに宿る神様「付喪神」をテーマに制作されている山田さん。しかし付喪神と一口に言っても表現方法は様々です。
代表作はクジラの体内に様々なモノが入っている絵画と立体作品です。天一号作戦とは太平洋戦争末期の沖縄戦のことで、クジラの体内の一番大きな船が戦艦大和です。
帰港とは戦争から無事に帰ったことを示すのか、それとも沈没し船が神様になったことを示すのか?
こちらは一気に工藤哲巳を思わせるキッシュで即物的な表現になっています。この家電シリーズ(?)は実際にはもっと種類があるようです。
小鳥と鳥小屋の立体作品ですが、鳥の頭部がなぜか鍵になっています。鍵は現代人に取って非常に身近で生活に密接にかかわるものである一方、家主が変わるたび付け替えられるなど破棄される数も多いです。魂が宿りやすいものとして作品化されたのかもしれません。
小企画にもかかわらず様々な表現方法があって楽しめます。今後も色々やってくれそうな作家さんです。
山田勇魚 個展 「モノココロ」
2018/1/30(tue)-2/11(sun)
11:00-20:00(最終日は17:00まで)
月曜休館
The Artcomplex Center of Tokyo