2018年6月19日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

あらゆる場所に異世界の入り口。高島空太 「今の永遠」

新宿Kuta TAKASHIMAで開催中の高島空太 「今の永遠」(2017年10/6-10/28)を見てきました。

場所は地下鉄新宿3丁目駅近くのペンシルビルの5階。エレベーターもなく、建物面積の半分を占めそうな階段がいい雰囲気です。

ビルの入り口とは思えない勝手口のような扉に、ギャラリーのロゴと展覧会案内の絵葉書を貼っただけの簡素さ。建物の雰囲気にマッチしてます。

 

 

高島空太さんは写真を合成し、幻想的な風景をつくり出す作家さんです。「となりのトトロ」やSFのスチームパンクのような、どこか懐かしさを感じさせる作風が特徴です。

例によって気に入った作品をピックアップしていきます。

正面の構造物は古代の遺跡のようですが、バックの自動販売機のせいで、一気に池袋駅前に(笑)日常と異界の教会が曖昧になります。

池袋西口前。無国籍なビルの脇に無国籍なオブジェが立ちます。

展覧会のメインビジュアルに使われている写真です。床には水たまりができていますが、映り込んでいる光景はその上とは一致しません。正面の壁は建物の内にも外にも見えます。不気味な建築を思い出します。フレームが斜めに傾いているのも不安感を増幅します。

 

田舎の駅前といったたたずまいですが、トンネルの中は妙に整然としています。そういえば昔は真っ暗なトンネルが結構怖かったことを思い出しました。

 

小さい展覧会ですが、結構いろんなことを考えさせられます。これからも期待できそうな作家さんです。

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