• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

2018年展覧会ベスト

2018年で特に面白かった展覧会をまとめてみました。

 

10位.バットアート美術館展

いったい良い絵とは何なのか?ということを考えさせられる展覧会でした。

9位.さわひらき 潜像の語り手

作品を組み合わせて会場自体をライブハウスのようにしてしまっている演出が面白かったです。

 

8位.サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法【2月22日~4月15日】

パリのポスター画家の過去最大の国内巡回展。圧倒的に巨大なポスター群は見ごたえがあります。解説も丁寧で会場も作り込まれており、スタッフのサヴィニャックへの愛を感じます。

 

7位.谷川俊太郎展

展示のセンスには定評のあるオペラシティギャラリーでも出色の出来。詩人を美術館で視覚的に展示するという難しい課題に見事にこたえてくれました。

 

6位.版画の景色 現代版画センターの軌跡

通常版画は油絵や彫刻より低くみられますが、その廉価さや量産性を逆手に取って版画の普及に努めた「運動」自体の展示を試みています。会場には版画の楽しさを伝える仕掛けが色々仕掛けられていました。

 

5位.現代美術に魅せられて(後期)

アドリアナ・ヴァレジョン「スイミングプール」

日本初の現代美術専門の美術館である原美術館の40年近くの展覧会の歴史を俯瞰。非常に豪華かつ、レアな作家がたくさん登場するおトクな展覧会でした。

 

4位.モダンアート再訪

菊畑茂久馬「葬送曲 No2」

国内外の一級品の現代アートがまとめて見れるだけでなく、九州派の作品が首都圏でまとめて見れるのも貴重な機会です。

関西の芸術家集団「具体」も同時に多数展示されており、両者の比較も色々新しい発見がありました。

 

3位.ゴードン・マッタ=クラーク展

ゴードン・マッタ=クラーク「サーカスまたはカリビアンオレンジ」

作品が映像と写真ぐらいしか残っていないのも拘わらず、ここまで立体的な展覧会にできるのは見事です。

2位.岡村桂三郎展-異境へ

平塚市美術館は都心からも遠いし、あまり宣伝もしてませんが刺激的な展覧会が多いです。

巨大屏風の迷宮という他にない大胆な展示にドキモを抜かれます。

 

1位.会田誠展 GROUND NO PLAN

会田誠の都内の展示としては2012年の森美術館以来の規模です。軽妙な作品の数々は健在ながら、「都市」という極めて深刻なテーマにも同時に取り組んでおり、名実ともに国内代表作家の貫禄です。

 

【総括】

マッタ=クラークや岡村佳三郎など行ってみると期待以上という展覧会が多かった印象です。

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