上野の東京藝術大学大学美術館の「退任記念 木戸修展 SPIRAL 螺旋の軌跡」(2017年11月16日(木)-12月3日(日))を見てきました。
木戸さんは一貫して螺旋の抽象彫刻を作ってきた方。会場も螺旋だらけです。
同時開催の「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」のついでに見に来たので別にいいのですが、正直螺旋ばっかりというのはつまらないです。
また木戸さんの綺麗なHPにプロフィールが載ってますが、キャリアのほとんどが一貫して東京芸藝大の教員なんですね。1986年に講師になっているので、31年間です。またパブリックコレクションもパブリックアートも全て国内のみというのも逆に異例です。教員としての能力のほどはうかがい知れませんが、僕が厳しい競争倍率に打ち勝った東京藝大の学生ならこの人には教わりたくないです。
それはともかく、室内には作品やその前段階と思われる紙製の試作品がたくさん飾られていました。
しかしせっかく景色が映り込むステンレス製の作品なので、野外においてこそ映えますね。しかしこの人形だけじゃなくて素材もワンパターンなんですね。
こういうこともあって、こちらの作品が一番気に入りました。上昇していくイメージは大学に相応しいです。
これだけ螺旋だらけで最も螺旋度(?)が低い作品に注目というのもいかにもですが・・・