➀1999年、②2000年~2002年のに続いて、村田真さんの「アートのみかた」に沿って、過去の展覧会を振り返ってきたいと思います。
水戸芸術館の椿昇の国連少年。水戸芸術館の展覧会って個性的ではあるんですが、アート関係者の内輪ネタっぽい不親切さが漂います。分かる人だけわかればいいみたいな。この辺り設計者の磯崎新の性格が表れている気がします。
トーキョーワンダーサイト本郷のアウト・オブ・ザ・ブルー。栗林隆さんのは脚立を登って天井裏を覗くと水がたたえられているという作品だったようです。彼は最近の芸術祭にも出品してて、気になる作家です。
渋谷区立松濤美術館で合田佐和子展。耳ばかり作ってた彫刻家、三木富雄さんの妻だったらしく、なんとなくフェチズム的共通項があるのかなと思ってみたりして。
ギャラリーTEZZで鳥光桃代展。政治家の顔のスーツの男性が匍匐前進するのはyoutubeで見れますが、リアルでは見たことないです。どこかで個展やってほしいですね。
森美術館でイリヤ&エミリア・カバコフ展。部屋いっぱいに足元しか入りきらない巨人の空間。間仕切り壁の床の間には小人の空間。新潟の展示は精神的ですが、こんなユーモアもあったんですね。
レントゲンヴェルケの桑島秀樹「ザ・ワールド」写真を執拗にレイヤー重ねして圧倒的空間を形成。これはすごいです。
旧東京都立城南高等学校でアントニー・ ゴームリー「アジアン・フィールド」。体育館を埋め尽くす20万体の粘土像。ファンタジーの世界を実現しちゃいましたね。
東京都写真美術館のグローバルメディア 2005 おたく:人格=空間=都市。おたくの個室、レンタルショーケース、コミケなどを立体的に紹介。秋葉原に行けばいいような気もしますが、濃度が違うんですかね?
BankART Studio NYKのよんで みて みて。丹羽良徳さんの作品は鳥インフルエンザに触発されて、ニワトリと会話を試みています。政治や社会にコミットするスタイルは変わってませんが、手法はこの頃はなんだかほほえましい。
横浜トリエンナーレ2005のKOSUGE1-16+アトリエ・ワン+ヨココムの作品。なんだかんだでヨコトリって見世物的要素の作品が毎回出てる印象です。
上野の森美術館 の ジグマー・ポルケ展。ドイツがもしポップアートをやったら?みたいな印象です。
BankART1929のアトリエワン「こたつパピリオン」外観のそっけなさに反して中は存分にこたつ気分を味わえます。
原美術館でオラファー・エリアソン展。テートモダンの展示を原美術館でやるのは無理筋ですが、だからこそ見てみたかったです。
青森の吉井酒造煉瓦倉庫で奈良美智+graf AtoZ 展。中には26+αの小さな小屋があって、それぞれ部屋のテイストを変えつつ作品を展示してます。奈良さんワールドの広がりが感じれそう。
世田谷美術館でパブリックアート展。個々の展示も独特ですよね。どんな会場構成だったのか気になります。
取手アートプロジェクト2006。終末処理場というヤノベケンジさんにふさわしすぎる展示です。廃墟のテーマパーク。
2007年からはその④に続きます。