銀座のREIJINSYA GALLERYでの「山本大也展 空間侵蝕」《2017年11月10日(金) − 12月1日(金)》を見てきました。
山本さんの作風はいわゆるだまし絵。これまでも地方の美術館で個展したりしているみたいなので、知る人ぞ知る作家さんみたいです。
影も描いて、作品自体の厚みも大体スイッチと同じくらいになっています。あえてキャプションをなくして本物っぽくしてるのもありました。
こちらがいまのところ代表作といえる作品です。だまし絵ということを抜きにしても同じ形状の引き出しがこれだけ並んでるだけでも不思議な感じです。
実は真ん中でカンヴァスが分かれていますが、そこも実に自然に処理されています。
じつはひとつだけ本物の取っ手があります。言われないと気付かないですね。
この作品ははじめ広島の野外に展示されていたとのことだったので、ネット上で画像を探すとありました。こちらはだまし絵というより異世界の入り口といった趣です。
ほかの小品も面白い作品が多数ありました。「ホッチキスで壁に止められた紙に描かれたサンドイッチの絵」をキャンバスに描くという、言葉で説明するとすごくややこしい遊びです(笑)
飾る場所を選びそうな作品です。
僕が一番気に入ったのはこちらの作品です。
特に爪を入れて箱を開ける部分のちょっと凹んでいる感じを描いているところがすごいです。にしても改めて見るとやっぱりいいパッケージですね。
今年は池田学さんの個展もありましたし、写実画はブーム来てますね。でも山本さんも池田さんと同様、ただリアルに描くんではなく人を楽しませようとするサービス精神にあふれてますね。絵も清潔感あふれてて好感もてるし今後もっと活躍してほしいアーティストでした。ナンコレ度★★