2018年6月24日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

川崎市岡本太郎美術館「メディアオペラ」

川崎の岡本太郎美術館で開催中の「岡本太郎とメディアアート 山口勝弘―受け継がれるもの」展《2017年11月3日(金・祝)~2018年1月28日(日)》のイベントのひとつとして、11月4日(土)に「メディアオペラ」が上演されました。

川崎市岡本太郎美術館は豪華なゲストを招いた様々なイベントを企画展ごとに多数開催しており、しかもそれらは入場料だけで見れます。他館と比べてもイベントの開催にはかなり熱心だといえます。

 

メディアオペラは「1948年の山口勝弘氏と岡本太郎氏の出会いから現在までのメディアアートの歴史をたどる」というもの。かなり見ごたえがあったので、紹介します。

メディアオペラは太郎氏の「夜」の前から始まります。

そのあと、「夜」の向かいに展示された「夜」にオマージュを捧げた 山口氏の「黒い太陽ー岡本太郎に捧ぐ」の下を潜るなど、複雑な動きを見せます。

 

山口氏の一連の作品の前を通った後、中嶋興「鎮魂の舞」のビデオテープの山と戯れます。

「鎮魂の舞」は福島の被災地を思われる廃車など廃棄物の山で舞うという映像作品です。ここで語りが入り、記録媒体としてのビデオテープがDVDやSDカードに取って代わられ、営みの記録が失われることへの悲しみが表現されます。

そのまま森脇裕之「レイヨ=グラフィー」の前に移動し、激しい踊りが披露されます。

森脇氏本人が照明を担当し、「レイヨ=グラフィー」が美しく輝きます。

P.I.C.S.TECH「digtal sculpture」(上に一部映っています)の前でオペラと踊りが行われ、フィナーレを迎えます。

太郎氏とメディアアートの各作品と美術館の特殊な空間をフル活用した二度と体験できない濃密な劇でした。作品と戯れるというパフォーマンスはかなり大胆に感じました。

思えばここでは過去に会田誠氏主催の「劇団★死期」の人形劇が行われたこともありました。

今後もこのような空間を生かしたイベントを期待します。ナンコレ度★★★

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