2018年11月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

広島に巨大地下生物?小嶋一浩展

代々木のGAギャラリーで開催中の小嶋一浩の手がかり(2017.9/30-11/13)を見てきました。

小嶋一浩氏は先年亡くなった建築家で建築論でも有名な人。

僕は大学でこの人の「スペースブロック」を利用した設計の授業を受けたことがあります。

このようなブロックを積み上げるだけで建物ができる、という理論でした。

 

一方その言葉は建築家によくあることですが、一般人には分りにくく、それが一般での知名度の低さの原因にもなっていると思います。

 

本展覧会ではその辺りの課題をクリアして広く小嶋氏の理論が伝わるような内容になっているのかと思いましたが・・・

 

展覧会では「スペースブロック」「白と黒」などの言葉で彼の理論を説明していましたが、やはり難解でした。建築関係者には好評だったとのことですが、やはり内輪だけの話という印象です。

 

一方、実作自体は魅力的なものが多かったです。小嶋氏は学校建築を多く手掛けています。回遊性を意識した、独特な教室の配置が特徴です。

 

宮城県迫桜高等学校

一方こちらの作品は学校と図書館が繋がっています。学校を閉じた空間にして安全性を確保しようとするのが世の中の動きだと思っていましたが、逆の動きがあるのは知りませんでした。小嶋氏は他にも学校の敷地の一部を一般道として開放するなど、地域と学校との対話を意識した建物を多く作っています。

立川市立第一小学校 柴崎図書館・学童保育所・学習館

しかし僕がもっとも魅力を感じたのはこちらの作品。

アストラムライン新白鳥駅

広島にあるJRと接続する地下鉄の駅です。JRと交差するポイントに向かって生き物が地下に潜っていくような可愛らしいデザインはこれまでの小嶋氏にはないデザインでした。

晩年には公共施設以外にも色々なものを手掛けていたようで、もっと長生きしていれば色々やってくれそうな人ではありました。

ナンコレ度★

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