アミューズメント・コンプレックス〈H〉に行ってきました。
設計は伊東豊雄氏。
駅に直結した施設で、駅を挟んで反対側に図書館やショッピングセンターが集中しているとはいえ、一等地であるのは変わりありません。
この頃の伊東氏の「カッコつけすぎてカッコ悪い」といったバブル期の空気を体現した作品名ですが、内容は健康ランド、居酒屋、パチンコ、ゲームセンター
ボーリング場とイケてないもののオンパレード。むしろ駅の反対側に置けないものが掃き出された印象すら受けます。
が、こんなカッコ悪いものを伊東氏の建物に詰め込んでいるのが逆に新鮮です。
ボーリング場が入っているという円盤のような部分が目立ちますが、メタリックなエレベーターホールなどバブル期のブームに乗っかった感じが濃厚です。
こういう現役の建物はもう貴重だと思います。
屋根が波打っている感じは伊東氏の初期代表作のシルバーハットや八代市立博物館を髣髴とさせます。
にも拘らず知名度が低いのはボーリングピンの看板を始め、広告がべたべた貼られてカッコつけようがないからでしょう。
でも伊東氏のHPにはカッコイイ写真が載っていて、このままなら伊東氏の初期代表作になってもおかしくないです。カッコよかったのはテナント入居前だけでしょうが・・・