九段の木陰雲を見てきました。
設計は石上純也氏。
石上氏といえば建築家というより仮設物の設計者といったイメージがあります。
以前読んだ本では建築家でありながらギャラリーに所属しており、ドローイングを売って稼いでるそうです。
今流行りの「建てない建築家」に近いようで、好感を持ってなかったのですが、この建造物はアートとして見ると結構面白かったです。
場所はkudan houseの庭で、展覧会を見に行ったら偶然こっちも同時期でした。
HPを見ると石上氏らしい清潔感溢れる空間のイラストが載っていますが、実際の空間はかなりゴチャゴチャしてます。
蝉はうるさいし、水が落ちる音がひっきりなしになってるし(どこかにシシオドシがあるのかもしれません)、植物もイラストのような大人しい感じではなくかなり氾濫してます。
後入口で女性客が虫刺されを気にしていましたが、日本の夏の庭は例え整備されていても虫だらけで、イラストのように寛ぐのは難しいと思います。
椅子はありましたが、座っている人はありませんでした。
ただイラストとは違うジャングルのようなワクワク感は結構あって、特にKudan Houseの中から見た光景はかなり不思議な感じです。
それでいて以前からこういう庭だったと言われてばそうかもと言えるような妙に馴染んだ感じもしました。★
これはあまりKudan Houseの庭に注目してなかったせいもあるでしょうが・・・