2018年9月23日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

日本のポリティカル・アートを考える。「TERATOTERA祭り2017」

三鷹駅周辺で開催された「TERATOTERA祭り2017Neo-political~わたしたちのまつりごと~」(2017年11月10~12日)を見てきました。

 

テーマが「政治と芸術」ということでどんな作品があるのか、どんな作品があるのか、期待して行ったのですが・・・

中崎透「ちょっとした選択が少しだけ世界を変えることがある」

こちらの作品は居酒屋の一角のイベントスペースを使って大規模インスタレーションを展開。

ボールを転がしたり、ワニのしっぽを引っ張ったり参加型の作品です。

山本篤「REMAKE」

こちらの作品は目隠しをしたアーティストを誘導してピカソのゲルニカを共同で描くというもの。

村上慧「広告図書館」

こちらは駅前ペデストリアンデッキ上の図書館。村上氏は発泡スチロール製の家を背負って全国を旅する作品で有名です。

 

本の中は普通ですが、表紙が広告になっています。裏表紙は地図になっていて意外と実用的(?)緑の野菜とロゴの色が揃っていてグラフィックがかっこいいです。

 

二藤健人「誰かの重さを踏みしめる」

タイトル通り、他人の重さを感じる作品です。手前の土嚢袋で吊り上げることで自身の体重をゼロにし、その上に人が乗ります。上が二藤氏、下が僕です。

こちらは足で支えるバージョン。意外と支えられました。

 

政治を他人とのかかわりそのものと取られているらしく、観客の何らからのアクションを必要とする作品ばかりでした。

その中でストレートに「政治」を扱ったのがこの作品

山城知佳子「ヒューマンビートボックス・War」

アジアンアワードで大賞を取ったという山城さんの作品はトランプ大統領と安倍首相の共同会見と、太平洋戦争の映像を並列するというもの。ただこのような「トランプ、安倍の蜜月=戦争の危機」といった図式はテレビや新聞で何度も言われている図式です。なのでこのような切り口でアート作品にしても人々を目覚めさせたり、考えさせたりする効果はないと考えます。

思えばこの一帯(三鷹市や武蔵野市)は革新派が強い選挙区でした。参加型の面白い作品がある一方、日本におけるポリティカルアートの未発達ぶりを感じるイベントでした。

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