2018年9月26日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

線を引くことに対する様々な分析 「小金沢健人3つのモノクローム」

rin art association(群馬県高崎市)の小金沢健人「3つのモノクローム」【2018年1月27日 – 3月25日】を見てきました。

高崎駅から東へ徒歩5分程度。典型的な地方都市の郊外的風景で、「こんなところに現代アートのギャラリーがあるのか?」と思いました。実際一度見逃して通り過ぎましたし。

3階建てのビル1棟が全てギャラリーになっているようです。

まず3階ではドローイングとその動画の展示です。

怪獣のような生物めいて見えるのが面白いところです。

建物の天井採光も面白い形状です。

 


2階は3つの壁全体をスクリーンとして動画作品が流れます。鉛筆で直線を引いてそれをいろんな倍率で拡大、組み合わせて上映しています。

円を描いたような線もありますが、これは線を引く紙の質によってそうなるらしいです。

 

1階はガレージを改造した空間のようです。寺田倉庫の作品とよく似た、石、ライトとそのケーブル、制作過程を収めた動画を組み合わせたインスタレーションです。

磨かれた石が光の当たり方によって柔らかく感じるのが面白いです。

 

動画作品から読み取るに作者は普通の人が見過ごすような日常の細かなことを根気よく分析する人のようです。ただベルリンで活動していたというだけあってヨーゼフ・ボイスやゲルハルト・リヒターのような哲学的難解さが目立ち、あまり好みではありませんでした。

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