新宿駅西口イベント広場で開催中の「土木コレクション2017 未来の東京を見つけに、土木を巡る。」【2017年11月20日(月)~24日(金)】を観に行きました。
場所は献血ルームの正面、普段服とか古本とか売ってるイベント広場です。そんな超絶一等地で開かれている展覧会ですが・・・・
なんていうか、地味!東京中の橋のデータベースとか土木建築の図面とか、専門家やマニアには垂涎の品物なのでしょうが、普通の人はチンプンカンプンです。案の定、帰宅のラッシュアワーにも関わらず、人出はまばらでした。去年の21_21 DESIGN SIGHTの「土木展」を見習ってほしいものです。所詮頭のいい大学のセンセー方には一般人の考えなど分からないということでしょうか。
そんな中で目玉作品のひとつが地下街を含む新宿駅の模型です。もっとも今年春、新宿歴史博物館の「塔の森クロノクル」など、過去にも展示はありましたが・・・。せっかく新宿駅で展示するのだからもう一工夫欲しいところです。ちなみに模型の手前部分がすごく駅が遠いことで悪名高い大江戸線です(笑)
展示品の中で一番人が集まっていたのがこちら。勝鬨橋の模型です。ただの模型ではなく、音声案内付きで橋が開閉するというスグレモノ。
ただ僕がより注目したのはその後ろに展示されていた「清洲橋」の模型です。
清洲橋は隅田川にかかる橋です。1928年に関東大震災からの復興の象徴として建てられました。
同じく1928年に金沢高等高等学校で作られたというこの模型は、授業の教材として使われただけあって、意匠だけでなく構造力学に則って制作されています。
古いだけあって、街灯が曲がってたりしますが、長年大事に使われてきたことがよく分かります。また橋の下なども作り込まれていて現在でも十分鑑賞に堪えます。
流石歴史ある土木学会はいい資料を持ってきますね。無料ですし、通りがかりなら模型だけでも観る価値はあると思います。
ちなみに会場出てすぐの光景です。この入れ子構造を生かして欲しかった・・・