京都中央信用金庫旧厚生センターのブライアン・イーノ展【2022.6.3金~2022.8.21日】を見てきました。
会場は京都駅直近でアクセスはしやすいのですが、料金の割には狭め。
その上ミニマムアートに分類できそうな作風のため、子のみでない人は10分くらいで見れてしまいそうです。
とはいえ、作者はアーティストというより音楽家なのでライブに行くと思えば安いものなのかもしれません。
館内は展示室だけでなく、廊下やトイレに至るまですべて作品です。
厚生センターの調度品を一部残しつつ細かいところまでアーティストの手が入ったようです。
会場に置かれた椅子の座面もミニマムアート風。
作品は変化を続ける抽象画とインスタレーションからなる「77 Million aintings」、色彩が常に変化するライトボックス「Light Boxes」、人物の顔が変化し続け別人になる「Face to Face」、音声と音楽からなる「The Ship」となっています。
加えて先ほど述べた会場そのものを「The Lighthouse」として一つの作品に数えています。
作品一つ一つが継ぎ目のない常に変化する映像や色彩と音からなり、さらに作品同士も「The Lighthouse」で断絶なく結ばれています。
彷彿させるのがディズニーランドの空間です。ランドのゾーンの間に滝などを設け、BGMが混ざり世界観を崩すことを防いでいます。
本作では逆に体験に連続性を持たせる趣向が凝らされています。
平日だったせいもありますが、椅子やソファーも多く配置され、ゆったりと世界観に没入できる工夫がされていると感じました。★★