大竹伸朗「宇和島駅」
東京国立近代美術館の大竹伸朗展を見てきました。
大竹氏の展覧会に必ず出る(ような印象のある)宇和島駅の看板も見れます。
こうして見ると美術館の本来のロゴマークって結構奥まったところにあるんですね。
一方駅名の表示は分かりやすいところに置くので、この位置はちょうどいいですね。
もっと巨大にして美術館の上においても面白いけど。
大竹伸朗「モンシェリー:自画像としてのスクラップ小屋」
目玉作品の巨大な小屋は大竹氏のライフワークともいうべきスクラップブックを立体化した印象です。
インタヴューでも語っている通り、既存製品の組み合わせで作品を生み出すことが徹底されています。
この巨大作品を中心に会場は大竹氏の考えた7つのキーワードで作品が展示分けされています。
東京都現代美術館での展示の際圧倒的なボリュームで魅せたスクラップブックも多数展示。ヨーゼフ・ボイスの展示室みたいなクールなショーケースに入って展示されているそれらを見ると、本ごとに明確なテーマ性が見て取れます。
おそらく蒐集することが好きなのでしょうが、その編集方針には明確な意思が読み取れます。
特別展で2階まで使っているのは初めて見ました。
初期から最新作まで(使い古された言い方ですが)圧倒的ボリュームの作品の数々が見れます。
スクラップブックというか印刷物に関心が強いようで、あらゆるものに貼り付けるという印象の作品が多いです。
大竹氏と言えば昔出た出版物でゴミを用いたアーティストとしてセザールやティンゲリーなどとともに紹介されていたのを思い出します。
それらの作品も大量出品されていますが、まあ多少古い印象はありました。
大竹伸朗「ダブ平&ニューシャネル」
7つのテーマの中で特にインパクトが強いのが「音」の展示でしょう。
特に上記の作品は大竹氏本人が不定期で演奏に来るようです。
音の出す作品はもう美術館では珍しくないですが、会場で生コンサートはそうそうないですね。★★