• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★コンサート会場と化したギャラリー「佐藤好彦 432001」

 

佐藤好彦「Model432001」

2階の展示室に置かれているのは、一点の巨大なスピーカーのみです。

2006年にはじめて発表されたときの個展名は「1:4:9」

本作は映画「2001年宇宙の旅」に登場する「モノリス」にヒントを得てます。

「1:4:9」とはモノリスの3辺の長さの比率です。

 

裏面も基本的に同じ作りです。

側面はウッディだし、意外とお部屋に馴染むかも。

真ん中あたりにはロゴっぽいものも。

 

流れる音楽はリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』をはじめ、

ジェルジ・リゲティの『アトモスフェール』や、

同じくリゲティの『レクイエム』・・・

ヨハン・シュトラウス2世の円舞曲『美しく青きドナウ』などなど、2001年宇宙の旅で使われたクラシックの名曲がエンドレスで流れます。全部聞くにはかなり時間がかかると思います。

この映画は上映50周年ということで各地で再検証されている映画です。映画界だけでなく音楽や美術にも大きな影響を与えた映画だけに、この機会に新しい側面から見てみるのも面白いかも知れません。★

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