千葉県のmuseum as it isに行ってきました。
村上隆も利用するという目白の古道具坂田の店主が買い付けた小道具を展示する美術館です。
開館は1994年。かなり古いにもかかわらず観光情報にも載らず、おまけに道も分かりにくい山奥のため、非常にひっそりとした場所でした。
僕自身d47の情報がなければ行くことのない場所だと思います。
設計は中村好文。作品は住宅など小さな建築がほとんどです。派手さもありませんが、伊丹十三記念館など脇役としての建築に徹してるイメージがあります。
展示室は基本3部屋。住宅のような外見通り、かなり小規模な美術館です。
写真上部のロフトのような空間も展示室です。
展示物は年1、2階総入れ替えされているようです。
内容は店主が世界中の古道具市で購入したもので、値段が高いかということより店主のお眼鏡にかなうかということが重要なようです。
展示物の下には極小の数字の書いたラベルがあり、入口でもらうリストと照合すると詳細が分かるという形式。
今回の展示は日本のものが比較的多いようです。
部屋の真ん中に並んでいるのはドナルド・ジャッドのアート・・・ではなくイタリアの瓦。古道具市というのは瓦だけ販売しているのでしょうか?
いつ、どこの、何に使ったものか全て不明という潔さ。
展示されているのは手作りのものに限りません。
バウハウスみたいなデザイン。
トイレの中にも展示物がありました。
いわゆるアーティストによる「作品」もあるのですが、ここではむしろ蛇足に思えます。
茶室のような小さな展示室。なぜか壁全てに和紙が貼ってあります。
展示の最後にはオチ(?)として店主自身が使っていた携帯電話が。
意味するところはものそのものだけではく、その思い入れも同時に展示しているということでしょうか?
入館料にはコーヒーまたはお茶がついており、庭(?)を眺めながらいただけます。
車じゃないと絶対に来れない不便な場所にありますが、一見の価値はありそうです。過去の展示を見るとかなりバリエーションがありそうなので繰り返し来たいところでもあります。★★★