茨城県大洗町のアクアワールド茨城県大洗水族館に行ってきました。
設計者の仙田満氏は子供関係の作品を多く手掛けており、茨城県自然博物館も同氏の設計。動線に特徴がある設計が多いのですが、水族館はただでさえ迷宮化することが多く、本館もそれなりに複雑な動線になっていました。
水族館としての特徴はサメに力を入れていることです。
都内から決してアクセスがいいとは言えない場所ですが、水族館としての規模はかなり大きく、ショップ、レストランが複数あり活気がありました。
大みそかに来館したので、次の干支に虎にちなんだトラウツボが入り口近くに展示されていました。
昨今の水族館に多い大水槽や・・・
クラゲ水槽も一通りそろっています。
鮫は確かに充実しているのですが、20年前に初訪問した時のようなおどろおどろしさが無くなり、フツーな印象でした。
それよりも僕の興味は仙田氏の空間と動線の処理でした。
メイン水槽の上部に設けられたスロープ状の大空間には頭上に大きな剥製の数々が展示されており、なかなかの迫力です。
ただ本館で特徴的なのは水族館最奥の棟部分でしょう。
この塔の下部は骨格標本などの博物学的展示室であるとともに、ショップ、カフェと融合したオシャレ空間になっていました。
塔上部は水鳥などの展示とともに、氏の最も得意とする子供の遊具が設置されていました。
面白いのがこの遊具が一部建物を突き抜けて外部に飛び出していることです。
もちろん塔からの眺望もあります。
大洗には大洗マリンタワーという専門(?)の展望台もあるのですが、アトラクションとしてはこちらの方が上だと思います。
最後に展示についても一つ。いまや全国の水族館で人気者になっているチンアナゴ、ニシキアナゴですが・・・
お勉強的展示が加わっているのは高く評価できます。
映像ではチンアナゴの御近所事情が面白おかしく展示されていました。
単なる水族館にとどまらない複合施設になっているところが見どころだと思います。★★
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