2018年12月16日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★震災と原発「水族館劇場 望郷オルフェ」

花園神社(新宿)での水族館劇場の演劇「望郷オルフェ」を見てきました。

 

花園神社は江戸時代から境内で芝居をやる伝統があり、近年では唐十郎の赤テントが有名です。

 

一方水族館劇場も野外に仮設の劇場を建てて芝居を行うことで有名で、最近では2017年の横浜トリエンナーレに参加、建て替えのため更地になった工事現場に巨大な芝居小屋を建てました

 

今回は横浜のそれに比べると芝居小屋の規模は縮小してます。

ただ出演者によると横浜は縦に巨大化していたのに対し、今回は横に大きくなっているとのこと。

恒例の撮影OK、無料で見れる前芝居ではこの横に動くステージをフル活用。スクリーンには東日本大震災の被災地の映像が流れます。

また前回は鴨が出演してましたが、今回はフクロウです。かなり懐いてますが、鴨より巨大なせいか、出番が少なめなのが残念。

縦方向に縮小したとはいえ、立体的にステージを使った芝居は健在です。

前芝居で役者が勢ぞろいしているところ。ここでも舞台セットがフル稼働します。

新機軸として空中ブランコが導入されており、クレーンを派手に使って演出されています。

 

 

前芝居でも色々新要素がありますが、本編でも様々な大仕掛けが導入されています。もちろん伝統の数々の水芸(?)は健在です。

物語は原発を巡って新興宗教と地元勢力が暗闘を繰り広げるというもので、これまでよりは分かりやすいストーリーです。原発の建設前後、震災前後で10年という時間軸が導入されますが、その前後で舞台セットも幕間を利用して様変わりします。

 

若い劇団だけあって新しい公演ごとに様々な演出が試みられるのが楽しいです。これからも機会を見つけて追いかけていきたい劇団です。★★

 

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