2018年10月17日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★ポップアート黄金期復活?「フィリップ・コルバート NEW PAINTINGS ​」

日動画廊(銀座)の「フィリップ・コルバート NEW PAINTINGS ​」【2018年9月4日(火)〜18日(火)】を見てきました。

 

場所は有楽町マリオン、メゾンエルメスなどがある数寄屋橋交差点に面してて、銀座にある画廊でもこんな一等地にあるのも珍しいです。

地下展示室もあり、かなり広い空間です。もっとも趣味が合わず、これまで行ったことはなかったのですが・・・

入り口前のショーケースはゲームソフト「スーパーマリオ64」を改造したデモが流れ、フィギュアが箱入りで並んでいます。

会場も目玉焼きの壁紙が全面に貼られており、銀座の一等地にしてはかなり異様な雰囲気です。

写真撮影コーナーもあります。かなり人を食った展示ですが、現代日本人の生態を的確につかんだ展示でもあります。

フィリップ・コルバート「DREAM HUNT STUDY」

多数の大型絵画が展示されていますが、基本的なテイストはどれも同じです。

本作はその中でも最大のもので、オールスター的内容です。

馬に乗って目玉焼き柄のパジャマ(?)を着たロブスターが槍を片手に色んなものと戦うという構図です。

戦う相手(?)はゴッホ、ピカソ、アンリ・ルソーなどやそこから拝借したキャラクターであり、他にバスケット選手などが含まれます。

背景に工業製品や道路標識WIndowsのエラー表示が描かれるのも特徴です。

フィリップ・コルバート「SPLASH HUNT STUDY」

これもどこかで見たようなモチーフが大量に使われています。

LINEで用いられる顔アイコンが散りばめられており、作品の薄っぺらな印象を強調しています。

手前の巨大なスプーンとコーンフレークはパッケージからの拝借でしょうが、アメリカのポップアーティスト、トム・ウィッセルマンを思い浮かべます。

フィリップ・コルバート「SCREW HUNT」

スターウォーズのライトセイバーキャプテンアメリカの盾など、ポップさが強調された作品です。ゴッホもここではバスケットボール選手のユニホームを着ています。

どの作品も真剣に戦っているように見えず、バーチャル空間と過去の絵画作品が作者の脳内で混ざり合っているような印象を受けます。

フィリップ・コルバート「BOAR HUNT」

ここではシャガールのモチーフが新たに登場してます。

フォークとスパゲッティ、コカ・コーラの缶、乱舞する歯磨き粉大量消費社会が特に強調された作品です。

建物の裏側(メゾンエルメス側)のショーケースにも作品があります。

フィリップ・コルバート「JOSHHUA TREE STUDY」

モチーフは同じなのですが、ロブスターのポーズが違うせいか、かなり異なった印象です。

背景にはロイ・リキテンシュタインのドット絵が大量に使われています。よく見ると後ろの方にサルヴァドール・ダリ足長象も。

ロブスターの2Pカラーのようなサボテンのキャラクターも気になります。

 

現代版ポップアートといった軽い印象ですが、ここまでやるかという過激な演出は気に入りました。★★

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