2019年4月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★プリミティブアートの世界「アニッシュ・カプーア / 遠藤利克 / 大庭大介 / ヴァジコ・チャッキアーニ」

SCAI THE BATHHOUSE(上野)のアニッシュ・カプーア / 遠藤利克 / 大庭大介 / ヴァジコ・チャッキアーニ【2019年3月26日(火)- 4月27日(土)】を見てきました。

 

最大の目玉はやはりアニッシュ・カプーアです。

福岡市美術館金沢21世紀美術館の作品が有名ですが、最近では都内別府で個展をするなど、息の長い作家さんです。

海外でも巨大な作品があり、毎回表現方法も変わるので、見ていて飽きないです。

アニッシュ・カプーア「Untitled」

この皿型の作品は彼の代表作ともいえるお皿型の作品の一種です。

しかしこれまでの作品と違い、表面はメタリックな塗料が使われており、角度によって色合いが変わります。

光の反射具合の変化が面白いです。

形状がつかめない感じはこれまでの作品と同様です。

カプーアの作品にしては小品ですが、僕は未知の惑星のように見えました。

真横から見るとこんな感じです。

 

アニッシュ・カプーア「Untitled」

解説に上記作品と対極をなすと書かれているのが、2017年の個展にも出品されたこの作品です。

外観は血が滴る肉塊をガーゼで包んだように見えます。

目を背けたくなるような生々しい表現はこれまでのカプーアの表現とは全く異なり、彼が挑戦し続ける作家であることが分かります。

 

大庭大介「Untitled」

他の作品ではこちらが印象的でした。

パネルと麻を重ねて独特の質感を実現してます。

 

遠藤利克「空洞説 水の座のためのプラン」

水そのものを彫刻として展示した遠藤氏の作品(今回はプランのスケッチのみ)も合わせて考えると、今回の展示のテーマは事物そのものの面白さだと思います。

 

そのように考えると、銭湯を大胆に改造した本ギャラリーも物質的に面白い建物です。

木造の建物にトラス鉄骨を取り込んだり、天窓から自然光を取り込んだり色んなものが混ざり合ってます。

 

一見地味な企画展ですが、意外と色々考えさせられました。★


アニッシュ・カプーア / 遠藤利克 / 大庭大介 / ヴァジコ・チャッキアーニ

2019年3月26日(火)- 4月27日(土)
開廊時間:12:00 – 18:00 ※日・月・祝日休廊

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