東京都写真美術館(恵比寿)の「第11回恵比寿映像祭」【2019.2.8(金)—2019.2.24(日)】を見てきました。
写真美術館全館を使った展覧会。毎年入場無料で見れるのも特徴です。
こちらは群衆がどのように動くのか、パターンを解析した作品。
群衆が魚群のように一斉に方向転換するのはなかなか圧巻。
Takuro Someya Contemporary Artで個展もやった黒川氏の作品。
5枚のモニターが角度を変えて横たえられています。
映像は電子顕微鏡での解析データをもとにしているとのこと。
詳しくは分かりませんが、見た感じだと神経細胞の情報伝達家庭のようにも、細胞の拡大映像にも見えます。
音声とともに高速で映像が切り替わり、見ごたえがあります。
市原えつこ氏の作品は都市に適合したナマハゲの提案。
SNSを活用して「悪い子」を探し出し、ナマハゲが更生を促す、というアイデアです。
都市の風景に合わせてナマハゲもバリエーションが増えています。
同時にナマハゲのリサーチ情報も豊富です。
野外にも作品があります。これはさわひらき氏の映像作品とテント小屋を組み合わせたインスタレーションです。
面白い作品も何点かあったのですが、過去の個展作品の再展示も多く、イマイチインパクトに欠けます。
また立体物と組みあわせて作品を作っている市原氏に見られるように、「映像」縛りの展覧会自体が無理が出てきている気もします。
「映像」自体が時代に取り残されている感じを受ける展覧会でした。