2018年12月17日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★平面性が違和感を助長する「福田正明展」 思考せよ -社会の空気に流されないために

藍画廊(銀座)の「福田正明展 思考せよ -社会の空気に流されないために」【2018.2/26-3/3】を見てきました。

福田正明「文化」

会場に入って目に飛び込んでくるのはなんと艦これ!銀座の画廊で艦これとは・・・

6点の作品は全てタイトルは「文化」。全てコスプレの女の子が書かれており、他に雷門や富士山といった日本の伝統的なモチーフと、アニメのセリフが書かれているものがあります。

福田正明「文化」

女の子は福田さんが趣味と実益を兼ねてお台場のコミックマーケットで写真を撮ってきて描いたもの。富士山もあまりに理想化された様子からこれも写真からの模写でしょう。

福田正明「文化」

白、赤、金といった背景色も日本の伝統的な色味を感じます。

福田正明「文化」

気になるのはセリフです。コスプレの元ネタになったキャラクターのセリフのようですが、強い違和感を感じます。女の子とセリフの間に日本の伝統的な事物が挟まることにより、両社の結びつきが断ち切られているように感じます。画面を構成するもの通しがお互いを打ち消しあい、平面化を助長しているようです。

福田正明「文化」

福田さんは過去に労働者と消費者の平等性を扱った作品も描いています。本シリーズも国家戦略である「クールジャパン」を露悪的に描いたものとして読めそうです。★

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