2018年8月21日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★明るい変革を目指せ!「理由なき反抗展」

アンディ・ウォーホル「理由なき反抗

ワタリウム美術館(神宮前)の「理由なき反抗展」【2018年4月7日(土)-7月29日(日8月26日を見てきました。

同美術館のコレクション展ですが、「反抗」をテーマにしているのが特徴です。

黄永石水「避難はしご」

それが明確に現れているのがこちらの作品。展示室に展示できるギリギリの長さを持つはしごですが・・・

ステップが包丁でできているという公立美術館では展示不能であろう危険なシロモノです。

作者は天安門事件をきっかけに亡命した中国人。自由を得るためには血まみれになる必要があるというメッセージでしょうか?

ダライ・ラマ14世「レクチャー 直感と想像」

中国つながりで(?)ダライ・ラマ14世の映像も紹介されています。ただ内容は柔らかい抵抗を提言するもので、そういう意味でも今回の個展内でも異色です。

社会派アーティストと言えばはずせないのがボイス。フェルトや脂肪を使った作品が有名ですが・・・

ヨーゼフ・ボイス「緑の党のためのディスカッション」

今回はちょっとレアな「緑の党」など政治活動に関する作品が紹介されていました。

ヨーゼフ・ボイス「掃き出す!」

メーデーの日に通りを掃除してほうきとゴミをギャラリーに展示するという作品。掃除しても絵になるというのは流石。

 

反抗とはあまり関係ない気がしますが(既存の価値観に対する反抗?)バックミンスター・フラーの作品は今回の展示で一番気に入りました。

バックミンスター・フラー「ダイナマキション・モーターカー

技術的には大きく躍進した現代の車ですが、デザイン的にはフラーに追いついてない気がします。もっともこれも今となってはレトロフューチャーでしょうか?

アレキサンドル・ロトチェンコ「ダイナマキション・モーターカー空間構成9番 円の中の円

そのフラーの頭上に吊るされたオブジェ。一見フラーの作品かと思いましたが、全然違いました(;^ω^)

壁に落ちる影も計算されてますね。

ギルバート&ジョージ「Living Sculptures

意外に面白かったのがこちら。ただ歌って踊ってるだけの動画ですが、本人たちは「生きている彫刻」だと主張しています。こんなものがアートとして受け入れられるまでにはたしかに色々「反抗」があったかも。

アンディ・ウォーホル「サルヴァドール・ダリとウルトラ・ヴァイオレット

最後にウォーホルの写真作品も紹介。カラフルな版画が有名ですが、それ以外にも色々功績がある人で、まだまだ掘り起こしがいがありそうです。

 

 

キース・ヘリング「日本語のための練習

相変わらず展示スペースは狭いですが、長い映像作品も多いし、作品の組み合わせの妙もあり見ごたえのある濃い空間になっています。★★

コメントを残す