2018年11月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★建築図鑑53祝祭空間のお手本「晴海客船ターミナル」

今回は「晴海旅客ターミナル」に注目してみたいと思います。

設計は竹山実氏。

代表作として「SHIBUYA 109」があります。

晴海は銀座からバスのアクセスが便利であり、内外の客船が多く寄港します。僕が行った時もイギリス海軍揚陸艦「アルビオン」が寄港しており、大変な行列ができていました。

新建築1991年8月号より

構成は税関など単なる客船ターミナルとしての機能だけでなく、レストラン、展望台、ホールなどを含み、かなり大きな施設です。ただし現在はレストラン、カフェはほぼ休業状態です。

新建築1991年8月号より

各機能を縦に積んでいっているので、結構高い建物です。

各階へは外階段を使っても行ける設計ですが、現在は残念ながらほとんど閉鎖されています。

外部空間は壁が稼働して扉になっているかのような意匠があったり・・・

床の市松模様も合わせて非現実的なデザインが結構楽しいです。

内部空間は何かイベントをやっているわけでもないのに、色々飾り付けがされているのが面白いです。かなり広い空間なので、そうでもしないと殺風景になるという事情もあるのでしょうが・・・

 

壁はほとんど殺風景なマス目模様ですが、斜めになっていたり、無意味な穴が開いていたり、結構遊んでいます。

メインラウンジ。眺めもいいのでここは結構人がいました。

ラウンジの両サイドもかなり広い空間があり、船の発着の際待合に使われると思われます。

ブリッジがあったりかなり楽しい空間になってますが、現在は活用されていません。

エレベーターで展望台へ。エレベーター内部は4方全て鏡張りにドットパターンが刻まれています。天井に建物の形状を模したピラミッド状のランプが点滅を繰り返し、SF的な光景。期待感を高めます。

展望台内部。強烈な赤と円を多用したデザインがサンダーバード的SF空間を演出します。

円筒の形をしたトイレ。宇宙ロケットを模しているのでしょうか?展望台の一番上にはぐるぐるスロープを回らないと行けません。

展望台の一番上。周囲の建物の解説パネルがありますが、タワーマンションが林立したりして、実際には結構パネルとは変わっています。

外の眺め。風が抜けて気持ちがいいです。

ゆりかもめから見るとフジテレビ本社などと比べて建物も小さく、電飾も派手さがなく地味な存在ですが、眺めは全く負けていません。穴場スポットです。

新建築1991年8月号より

裏手はこの建物以前からある公園です。

​伊原通夫「風彫刻」

伊原通夫の彫刻があります。東京都庁にも似たような巨大な作品があります。

カモメがオブジェのようにじっと止まっており、高度に一体化してるのに笑いました。これも設計者の計算なのでしょうか?

新建築1991年8月号より

展望台は夜はキャンドルのように輝きます。

 

横浜の大桟橋に比べると閑散としてますが、ターミナルとしての楽しさは全く負けていません。周囲には選手村も建設中ですし、今後開発によっては再注目されるかもしれません。★★

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