void+(青山)の「東恩納裕一 不気味でないモノ 」【2019/3/23(土)- 4/20(土)】を見てきました。
青山の通りから一本入ったところにひっそりとあるギャラリー。
初めて行きましたがギャラリーにしては展示スペースは十分ありました。
東恩納さんといえば代表作は蛍光灯のシャンデリア。
今回も展示のメインを占めていました。
入り口が小さく狭さを強調した部屋に吊るされていました。
蛍光灯の作品のため、写真に撮るとフリッカー現象が強く出てしまいます。
床にまで蛍光灯をはめ込む徹底ぶりです。
同じ蛍光灯を使うアーティストとしてはダン・フレヴィンを思い浮かべます。
フレヴィンは蛍光灯を規則的に並べたミニマムアートの様相を呈していますが、東恩納さんは配線や留め具、メモ書きまでオープンにしており、作り手の意図が露骨に見えています。
また蛍光灯の色、形も微妙に違うし、組み方も複雑なので、解説書さえあらば誰でも作れるフレヴィンとは大きく異なりそうです。
照明器具としての販売を意識したのか、作品はシャンデリアの他に卓上灯、床置きと種類が揃っていました。
もうひとつの部屋にはソファーが置かれ、より室内のインテリアっぽい雰囲気です。
照明の形状=蛍光灯になっているのが面白いです。
ミニマムな表現の壁掛けタイプ(?)
他作品と比べると端正なスレンダーさが際立ちます。
絵画作品もありました。
カーテンというタイトルですが、フリッカー現象をテーマにしているようにしか感じません(笑)
やはりインテリアをテーマにした作品が揃っています。
今回初公開だというスペースにも作品がありました。
基本ギャラリーの倉庫として使っているスペースのようです。
蛍光灯がゆっくり回転している作品です。
狭い空間なので、蛍光灯が迫ってくるような体験ができます。
蛍光灯の作品は単体というより空間インスタレーションの側面が強いので、無色透明の美術館で見るより、ギャラリーの展示のほうがより面白く感じました。★★