21_21 DESIGN SIGHT(六本木)の「ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR」【2019年3月15日(金) – 6月30日(日)】を見てきました。
デザイナーの浅葉克己監修の展覧会で、氏がユーモアだと感じるものをたくさん集めて、ゴチャゴチャした空間にしたかったとのこと。
その狙い通り、会場は非常に混沌としています。その上壁には浅葉氏自身のポスターも大量に掛かっています。
会場には立体作品も多く残している福田繁雄氏の鏡を通さないと正しい形が見えないアンダーグランドピアノや・・・
立石大河亞氏のコマ割り絵画など、質の高い作品が多くありました。
特に久里洋二氏のアニメがたくさん見れたのは良かったです。冒頭に展示されていたのはマラソン選手たちが奇抜な走法を次々繰り出すマラソン選手の想像と・・・
女が男を追いかけ続けるLOVE。
どちらも音楽はなく、音は「マラソン選手の想像」は効果音のみ。「LOVE」は愛、愛・・・と繰り返しのセリフが入るのみです。どの作品もキャラクターの動きや漫画的な表現のみで作品が構成されているのが特徴です。
「部屋」は作品自体が巨大な木製パネルで作った部屋に収められていました。
他の作品も見せ方に色々工夫がありました。
ジョン・ウッド&ポール・ハリソンのこの作品は美術館の最後の廊下部分に投影されていた映像作品です。
コンクリート打ち放しの壁面と映像が混ざり合って不思議な映像になっています。
作品の質自体は高いものがありましたが、ホントに浅葉氏がユーモアを感じる作品が集まってるだけで、展覧会として何を伝えたいのかイマイチ意味不明でした。
21_21 DESIGN SIGHTの展示は今回のように企画が十分練られてない展覧会が結構あるように感じます。★