クリエイションギャラリーG8(銀座)のグラフィズム断章:もうひとつのデザイン史【2018.1.23 火 – 2.22 木】を見てきました。
中央には65年間続く雑誌「アイデア」のブックタワー、テーブル上には一線で活躍するデザイナーの選書が置かれています。
壁には「アイデア」の目次にある単語を全部抽出したインスタレーション。
しかし選書の内容が固くてお勉強の域を出ません。
2つ目の部屋はデザイナー13人が日本デザイン史の研究結果発表会という趣き。
中には真面目に研究しているものもありますが、ほとんどは自分の好きなものを集めただけといった印象で軽く楽しめます。大西隆介さんは万博、怪獣などから日本の土着性に注目。
デザイン系の本を多数選んでいますが、表紙を並べるとタイポグラフィのようにも見える川名潤さん。
2017年に同ギャラリーで個展をやったばかりの髙田唯さん。
建築家なしの建築なんて本もありましたが、デザイナー不在のデザインとでもいうべきものを多数チョイスしてました。
田中義久さん。反体制運動のグラフィックはなんとなく黒っぽいのが多いですね。
ストリートファッションみたいなグラフィックばかり集まった前田晃伸さん。
ダイヤグラムに着目した中野豪雄さん。
日本地図を東京からの距離によって再編した杉浦康平さんの時間軸変形地図が有名です。
部分的に面白いところはありましたが、全体としてデザイナー向けのお勉強展覧会でした。
グラフィズム断章:もうひとつのデザイン史