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★ちぐはぐ感が拭えない「人体―神秘への挑戦―」

国立科学博物館(上野)の「人体―神秘への挑戦―」【2018年3月13日(火)~6月17日(日)】を見てきました。

 

「キンストレーキ」など貴重な資料があり、心臓、胃などについて色んな生き物の違いを説明しており、勉強にはなります。しかし学校の教科書を読んでるような気分になり、博物館ならではの実体験をあまり実感できませんでした。驚きがあったのは巨大な「キリンの胃」ぐらいです。

腎臓の「近位尿細管」微絨毛

人体の顕微鏡写真も美しいのですが、今更感があります。

 

かと思うとタモリの番組の小道具が置いてあったり、ちぐはぐ感が拭えません。

 

そんな中で唯一出色の展示が、人体内のメッセージ物質のやり取りを表現した大型インスタレーションです。

天井には人体の各種器官が描かれ、お互いが毛細血管のようなチューブでつながっています。

「もう十分だよ」「疲れた、しんどい」など人の感情が音声で流れ、それに対応した器官からメッセージ物質が出る様子が光で表現されます。

これらの演出が複数同時に行われており、私たちの体内でリアルタイムに起こっている活動を体感できます。

 

最後に・・・ミュージアムショップは再びゆるゆるで、最後までちぐはぐでした。

 

メッセージ物質の展示は見事でしたが、それ以外はイマイチ。国立なのでNHKと組んでるし、予算も人材も豊富にあるはずですが、どうも科学博物館の企画展は方向性を見失ってる感じがします。★

 


特別展「人体―神秘への挑戦―」
2018年3月13日(火)~6月17日(日)
午前9時~午後5時(金・土曜は午後8時まで)
※入場は各閉館時刻の30分前まで

【夜間延長】
【午後8時まで】4月29日(日)、30日(月・振替休日)、 5月3日(木・祝)
【午後6時まで】5月1日(火)、2日(水)、6日(日)

休館日: 月曜日 (3月26日(月)、4月2日(月)、4月30日(月・振替休日)、6月11日(月)は開館)

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