ギャラリー鴻(蒲田)の特撮のDNA—『ゴジラ』から『シン・ゴジラ』まで【 2018年12月19日(水)〜2019
なぜこんなマイナーなギャラリーに?と思いますが、蒲田は特撮と縁が深いらしく、「シンゴジラ」でもゴジラが上陸したのは蒲田でした。
展示でも撮影の様子が詳しく紹介されていました。
蒲田のシーンが描かれた樋口監督のスケッチブック。普通に売られているごく小さいスケッチブックに細かい指示まで書いてあり、色まで付けられています。
過去に何度も展示されている資料も多いのですが、それでもファンはチェックしたくなるもの。
これもラフォーレミュージアムなどで見たゴジラの進化モデル。
ネタバレに当たるゴジラ第5形態の尻尾のモデル。
シンゴジラは生物としてのゴジラを深く考察してる映画でもありました。
生物である以上子孫を残すはずで、その方法がこの第五形態でした。
ほんのワンカットしか使われませんでしたが、この力のはいりようは制作陣からすると非常に重要なシーンなのでしょう。
初代ゴジラを殺したオキシジェンデストロイヤーは過去の展示にはありましたが・・・
ゴジラがかみ砕いていた車両が展示されるのは初めてではないでしょうか?
どことなく時代を感じさせる渋いデザインです。
非ゴジラ映画に登場した兵器軍。後ろのポスターと一部対応してます。
仮想戦記に出てきそうな轟天号。デザインは旧帝国海軍の伊号潜水艦を思わせます。
特撮博物館でも登場したメカゴジラⅡ。
非常に巨大ですが、こんなのに入って動けるのでしょうか?
これは初登場だと思う「モスラ」の小美人とそのトランクケース。
実物で見ると結構怖いです。
キングギドラの首。めっちゃ金色。メカゴジラⅡはレアケースでこんな風に部分モデルだけでも残っているのは貴重です。
ヘドラはなんと目だけ。
しかし目が印象的な怪獣ではありました。
「メカゴジラの逆襲」よりチタノザウルスの頭部。劇中の扱いの悪さに反してモデルは非常にカッコイイ。目が金色でキレイです。
同じく「メカゴジラの逆襲」のメカゴジラⅡの電子頭脳。通常の頭の下にあって頭が取れても活動可能なのがウリでした。この頭脳からもビームが出ます。
「ゴジラ(1984年)」よりハイパワーレーザービーム車。車両タイプの兵器でほとんど唯一活躍したもので、それだけによく印象に残っています。ゴジラを新宿副都心のビル群に誘導する役割を果たしました。
ラドン色々。ラドンって何度も登場してるけど、ぶっちゃけただのプテラノドンじゃない?って昔から思ってました(;^ω^)
「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」よりメガニューラ。なんと「空の大怪獣ラドン」以来44年ぶりの復活ですが、ずっと企画を温めていたのでしょうか?デザインは風の谷のナウシカにも出る巨大昆虫に似てます
アンギラスの検討用模型。ガイガン、メガロ、カマキラス、クモンガ等々、完全に展示からスルーされた怪獣もたくさんいました。
ゴジラシリーズの他に東宝テレビシリーズの展示もありました。
流星人間ゾーンのスーツ。
ゴジラ、ガイガン、キングギドラなど有名怪獣がテレビで見れることがウリでしたが、ポスターからは脱力感しか伝わってきません。
最奥のパネル展示。ヘドラが詳しく紹介されているのが嬉しいです。
汚染物質を分類して貯めているってことは、むしろ環境にいい怪獣なのでは?
メカゴジラの図解も楽しいです。
スーツの作り方を学べるコーナーに・・・
ゴジラの表皮も触ってみることができます。
思ったよりずっと軽かったです。
この技術を使って制作したジオラマです。
脇のビル。サラ金だらけ・・・(;^ω^)
オキシジェンデストロイヤーで白骨化したゴジラも。
ストーリー性を感じさせるジオラマです。
充実した展示ではありましたが、特撮博物館以来、マンネリ化してる部分も。
ゴジラ以外の特撮物の展示も見たいところです。★★