会場に入ると、顔の部分を切り取られた人物群の写真が引き伸ばされて展示されています。この写真はアフガニスタンでのテロ攻撃の犠牲者の写真です。
次の部屋には20㎝角ほどのアクリルケースに入った作品がびっしり展示されています。
よく見るとこれらは全て配列などが違っていて、小さな顔写真が貼り付けられています。
他にお経のようなものが書かれた作品も。
刈谷さんはその日の新聞記事などから顔の部分だけ切り取り、10種類ほどの植物の種に貼り付けて作品を制作しています。
その日の出来事を作品化するのは河原温さんを髣髴させます。
またもっと図式的な作品も。
制作風景も動画で流れていますが・・・
こちらは荒川修作の初期作品を思わせます。
コンセプチュアルアートと土着的な職人芸を合わせ持った珍しい作家さんです。とはいえ河原ししても荒川にしてもこのような禁欲的な作品から発展していくのが面白かったのですが。この作家の空間全体を使った作品ができればキーファーのインスレレーションみたいでかなり面白そうなのですが・・・