横須賀市のカスヤの森美術館に行ってきました。
現代美術家の若江漢字氏が美術研究のために建てた美術館です。
一応自身の作品も展示されているのですが、あくまで研究のための美術館です。
そのため難解な作品が多いです。
建物自体はペンションのようなオーソドックスなもの。
本館の他に別棟と竹林があります。
謎めいた形状の入り口ドアのノブ。
最大の特徴はドイツの現代美術家・ヨーゼフ・ボイスの常設展示があることです。
長野の清里現代美術館が閉館した今、ボイスの常設はここだけかもしれません。
標本ケースのような什器に収められているのはボイスのイベントで使った道具や記録媒体です。
とはいえ解説もないのでそれだけ見てもよく分からないものばかりです。
結局部屋の片隅の記録映像が唯一分かるものでした。
この時は来日時のイベントが映っていました。
この他別棟では宮脇愛子、ナム・ジュン・パイク、李禹煥の3人の作品を常設展示してます。
ボイスに加えてこの3人が若江氏が研究の結果残すべきアーティストに選ばれたようです。
中でも見ごたえのあるのがパイクの作品。常設で見れるのは福岡のキャナルシティぐらいで結構貴重です。
下の映像はピアノを用いたイベントの様子です。
かなり広い竹林。野良猫も住み着いている?
林の中には仏造がいっぱい。
宮脇愛子氏のワイヤー作品も。他作より周囲に馴染んでる気がします。いやたんに埋もれているだけか・・・
他にも常設ではないですが、もの派周辺の作品が色々展示されています。
若江氏自身の作品も多様性がありますが、個々の展示もバリエーションがあって面白いです。
他のアートスポットから遠く、あまり来る機会がないですが、現代美術家自身が研究のために建てた私設美術館は他にないので一度行ってみると面白いと思います。★
★★★映画「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」 – 博司のナンコレ美術体験2019年5月11日 11:26 AM /
[…] カスヤの森美術館などで作品を見ることができますが、ポスターや手紙、ドラム缶やガラス瓶など既製品にちょっと手を加えたものなど意図が分からないものが多いです。 […]