2018年10月22日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★★建築図鑑28 秘密結社のアジト?「輝北町天球館」

今回は輝北町天球館(鹿児島)に行ってきました。

建築ガイド、「ポストモダン建築巡礼」でも紹介されている建物です。

 

設計は鹿児島出身の高崎正治氏。他では全く見れない、オリジナリティ溢れる造形が魅力です。しかし維持費がかかるのか代表作の「なのはな館」はじめ、廃墟化、取り壊しにあった建物も多いみたいです。

輝北町は町名の通り、「冬季・夏季星空日本一」に選ばれたこともあり、建物は星を見る施設です。

ただ行ったときは霧がすごくて数m先も見えない状態。

(新建築より)

平面図から見ると、建物のイメージは船のようですが、この霧のせいで秘密結社のアジトのように見えました。

「ポストモダン建築巡礼」でも褒めていた足元の柱群。不必要に感じる大量の柱ですが、ほとんどが斜めに建っているので、やはりこれぐらいいるのかも?

ちなみにこの部分にトイレもありますが、真っ暗でかなり怖い。

(新建築より)

過疎化もあり、評価に反して経営は苦しい様子。職員が少ないせいか入れない部屋もありました。

この「子供のいえ」は入れませんでした。卵を抱くエイリアンのよう?

展示室はもう10年以上入れ替えていないような感じで、少々寂しい。

レリーフや彫刻になってる「地球人」。63体建てる予定だったそうですが、ほとんど実現せず。でもそもそも63体も建てるスペースはないような。

 

SF魂をくすぐる様々な形状のスリットや開口部。壁も曲面で内部はやはり宇宙船のイメージです。

外からもみれる3本の柱が空間を貫く研修室。天井の高い卵型で床も曲面です。

児童は長椅子に座って講義を受けるスタイル。足元には様々な天文関係の本が収められます。もっとも柱のせいで使い勝手は最悪でしょうが・・・

研修室脇の資料倉庫と思われます。バックヤードのデザインも手抜きがありません。

最上部には巨大な展望鏡が収まります。

 

とにかく高崎氏の代表作で内部を今も体験できるというだけで貴重です。他では味わえない空間体験ですし、しかも(一応)機能とも両立してます。きれいなうちに見てもらいたいです。★★★

 

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