2019年4月18日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

現代陶芸とは何なのか?第7回菊池ビエンナーレ

菊池寛実記念 智美術館(虎ノ門)の第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉【2017年12月16日(土)~ 2018年3月18日(日)】を見てきました。

写真はブロガーイベントで許可されたものを使っています。

応募作品は322点で、うち入選作52点(その内入賞5点)が展示されています。

一番面白いなと感じたのが井上俊博さんの「将棋盤”豪傑頼光之化物屋敷ニテ巣喰土蜘ト対峙スル夜”」です。井上さんは以前から将棋盤をテーマに制作してましたが、絵が付いたのは初めてとのこと。

絵は源頼光と土蜘蛛の対決です。盤上の局面も有名な一局を再現してるみたいで持ち駒まで再現されています。

入選作で面白いと思ったのは釣光穂さんのIry。パッと見は繊維製の屑入。相当繊細な作品で取っ手と思われる部分を持つと壊れるそうです。学芸員さんの苦労が偲ばれます。

地層のような作品は大塚 くるみさんの「境界」。陶器も元は土だからそうするとこれは土を土に戻した作品?高さも大きさも違う組作品であることと、足で自立していることから生き物めいて見えてきます。口のような裂け目も謎めいてます。

由良 利枝子さんの「自遊な箱」。びっくり箱がこんがらがったみたいな作品です。もしくは箱の共食い?ユーモラスな模様が想像力を掻き立てます。

アーグネス・フス さんの「」。伊藤潤二さんの漫画「うずまき」を思い出しましたが、実際この人は渦巻き状の作品ばかり作ってるみたいですね。

 

伊藤 北斗 「釉刻色絵金銀彩鉢」

どうしても変わった作品に惹かれますが、それだけだと見世物小屋になってしまいます。かといって普通の器を見てこれのどこが現代陶芸なのか?と感じるのも事実です。何を評価の軸にしているのか?というのは聞いてみたいですね。


第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉

菊池寛実記念 智美術館

会期 :2017年12月16日(土)~ 2018年3月18日(日)

休館日 :月曜日(ただし1/8、2/12は開館)、1/9(火)、2/13 (火) 年末年始[12月28日(木)~2018年1月1日(月)]

開館時間 :11:00~18:00 ※入館は17:30までになります

観覧料: 一般1000円、大学生800円、小・中・高生500円

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