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文明批判の手法「工藤哲巳とカロル・ラマ」

ファーガス・マカフリー(青山)の「工藤哲巳とカロル・ラマ」【2018年6月26日〜8月4日】を見てきました。

結構奥まった場所にあって分かりにくいかも知れません。

特にキャプションはついていなかったのですが、基本的に壁に掛かった作品がカロル、中央に置かれた作品が工藤のようです。

原色や蛍光色を使う工藤に対し、地味な色合いのカロルという違いはありますが、あまりアートに使わない素材を用いるというのは共通しているようです。

工藤さんの作品をまとめてみるのは2013年の回顧展以来です。

 

回顧展では圧倒的な物量と偏執ともいえる表現に圧倒されました。今回の展示はそのハイライト版ともいうべきもので、かなり多彩な作品が見れます。

特にこの触手が伸びたような作品はインパクト大です。

カロルの作品は一見工藤と共通点はないように思えますが、どちらも文明批判、社会批判を作品に込めているのは共通してます。工藤と合わせてかなり多様な表現が楽しめます。

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