2018年10月16日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★下手なデザイン展より面白い「没後20年 旅する黒澤明」

国立映画アーカイブ(銀座)の「没後20年 旅する黒澤明」【2018.4.17 – 9.23をみてきました。

 

各国の黒澤明映画のポスターを展示する企画です。全体を通して感じることは、どの国も何となくその国らしいデザインに仕上がっていることです。黒澤作品の世界観からかなり逸脱しているというか、ものによっては「本当に映画の中身を知ってデザインしたのか?」と思えるものも。

蜘蛛の巣城」イタリア版

イタリアはダリオ・アルジェントのホラー映画みたいになってるし・・・

「隠し砦の三悪人」イギリス版

イギリスはスパイものみたいなデザインになってます。色使いも黒澤とは何の関係もないような・・・

 

「七人の侍」西ドイツ版

日本刀のみが日本らしさを表す西ドイツ版。どちらも黒澤がどうとかより、自分のデザインを前面に出しています。

「羅生門」西ドイツ版

ハヤカワミステリーの表紙みたいなカッコよさです。

「影武者」東ドイツ版

しかしやはり面白いのは旧東側諸国。この東ドイツは黒澤ポスターというよりアート作品として完成されています。「影武者居過ぎ!」と突っ込んだら負け。

蜘蛛の巣城」ポーランド版

「用心棒」ポーランド版

ポーランドも素晴らしい。むしろ東側の方が作品のことを理解してくれているような・・・

 

ポスターデザイナーも黒澤の世界観を無視というか、独自にアレンジしまくっているので、こちらも自由に観るのが吉。下手なデザイン展よりよほど面白いです★★

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