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意外と玄人向け★「マンモス展」

日本未来館(台場)の「マンモス展」【 2019年6月7日(金)~11月4日(月・祝】を見てきました。

恐竜展は分かるけどマンモス展?という感じでしたが、どうもマンモス研究に大きな進展があったことが展覧会のきっかけになったようです。

 

日本未来科学館の企画展はいつもセンスがいいですが、今回も涼やかな空間演出が夏にふさわしいです。

 

恐竜と違い、人類の祖先とも一部時代が重なり合うマンモスは永久凍土からそのままの姿で発掘されることも多いようです。

こちらは約40000年前の仔ケナガマンモス「ディーマ」。

 

 

マンモスだけでは尺が足りなかったのか、同時代の生き物の化石もいくつか展示されていました。こちらはケサイ。現在のサイより角がだいぶ巨大化してます。

 

同じくホラアナライオン。これらの生き物の再現CG動画も展示されていました。

 

しかし展示の最大の目玉は永久凍土からの発掘物の数々。

これらはロシア連邦の一部であるサハ共和国から出土したものだそうです。

 

これらの遺体が発見されるまでは、マンモスの正体は色々想像されていたようです。それらは結構間抜けな姿で笑えます。

 

冷凍展示室の古代の仔馬「フジ」。奥はマンモスの体表皮。

発掘の動画も見れますが、こんなものがゴロゴロ出てくる様はなんだかシュール。

 

同じく古代の「ユアギルバイソン」。左下は仔イヌとライチョウ。

冷凍展示室がロシア連邦にないので、これらの資料はここお台場で世界初公開です。

 

展示のラストはマンモス復活漫画。なぜかワールドカップ風。

 

センスはよく分りやすくまとめられているのですが、他の未来館の企画展と比べると値段の割にはボリュームがなく、パネルなどの展示が中心なのは気になりました。志は素晴らしいですが、これでは恐竜博には勝てない?★

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