• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★紙の可能性「続々 三澤 遥」

ギンザ・グラフィック・ギャラリーの「続々 三澤 遥」【2018年12月03日(月)~2019年01月26日(土)】を見てきました。

三浦遥「水の丘、砂の丘」

グラフィックというだけあって、平面物の展示が多いギャラリーですが、 今回はちょっと異色です。

三浦遥「透明の島」

入ってまず目に飛び込むのは2つの水槽。水盆を海に、そこに浮かぶガラス水槽を島に見立てています。

内外の水槽は水面下でつながっており、自由に行き来できます。

三浦遥「開口のある境界膜」

同様の水槽は地下にもあります。

三浦遥「水上の水中 マッシュルーム型」

どれも内側の水槽は水ですべて満たされており、内のほうが水面が高くなっています。

ちょっとしたフォトジェネリックです。

 

三浦遥「UENO PLANET」

他、上野動物園を植物園に見立ててその人工ではない自然環境に着目した「UENO PLANET」など色んなプロジェクトが紹介されていましたが・・・

最も面白かったのは、紙を磁力で動かすシリーズでしょうか。

磁力で動かしているそうですが、その力加減で紙にこんなに色んなことができるとは・・・

移動する」や「鳴る」も面白いですが、「蠢く」「隠れる」などは紙を擬人化しているようで楽しいです。

三浦遥「from of gravity」

ビジュアル的には水槽なのでしょうが、やはり紙を動かすプロジェクトが面白かったです。グラフィックの可能性を感じる展示でした。★

コメントを残す