板橋区立美術館の「東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村」【2018年2月24日(土)~4月15日(日)】を見てきました。
自虐的な幟が有名(?)な板橋区立美術館。確かに都心から電車と徒歩で1時間弱と、横浜美術館の方が早く行けるほどです。でもその分展示は独自性が高いです。
池袋モンパルナスは戦前池袋から下落合あたりにありました。この一帯の地主がアトリエ付きの住居を貸し出したことから美大生が多く集まり、自然に芸術家村が形成されました。
一方ニシムイ芸術村は戦後沖縄の文化復活を担った生活共同体。戦前池袋モンパルナスに参加した沖縄出身の学生が、後に地元に帰って中核メンバーを担ったことから今回の展覧会になりました。
出品されている作家は靉光、山下菊二、丸井伊里、俊、藤田嗣治など相当豪華ですが・・・
今回は都内で沖縄の芸術家の作品がたくさん出品されているのが見どころだと思います。
一方いつもながら日本のシュルレアリスム系の作品も充実してます。海外の真似ではなく、日本の風土にしっかりと根付いた表現を感じる作品が多かったです。
意欲的な展覧会ですが、ただ交通費のことも考えると、この観覧料はちょっと高いかなと思います。★
ちなみに池袋駅から徒歩5分の豊島区立郷土資料館でも関連展示「アトリエのときへ―10の小宇宙」をやってますが、こちらは一部屋だけの小規模なもの。入場は無料なので近くを通る人は行ってもいいかも。