• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★現代写真を超えて「#005 PHOTO Playground」

 

Ginza Sony Park#005 PHOTO Playground【2019年2月1日(金)~3月3日(日)】を見てきました。

 

立体写真の展覧会ということで、通常の写真作品がほとんどない異色の作品が集まっています。

ダミアン・プーラン 「猫も杓子も/Catgrapher」

地上階に置かれているのは写真を撮ってくれるネコの作品。

インスタ映えの皮肉とも取れますが、ここは素直に楽しんでおきたいところです。

小池健輔 「Ikebana」

地下一階にはまさに立体写真!な作品が。

引き伸ばしたポートレートを切り欠いて立ち上げただけの作品ですが、「生け花」というタイトルもあって元の写真の変質ぶりが不気味です。

 

小山泰介「RAINBOW VARIATION」

自販機のポスターを拡大した作品です。

こうなってくると写真というよりデザインや図版といった趣です。

ファッションとのコラボも多い人だけに、作品の美しさはピカ一でした。

 

藤原聡志「Untitled (Timeline #1)」

写真を極端に引き伸ばし、丸めたもの。駐車場という展覧会場としては非常に特殊な環境を作品に取り込んで、イメージはパトカーと馬だとか。

セザールの車圧縮彫刻を思い浮かべる、不穏な作品です。

 

小林健太 「REM」

VR型の作品です。

スナップショットを加工した巨大な作品が水面上に次々と現れ、それらを突っ切っていくという作品です。

作品自体はアジアンパワーなイメージでした。最先端の技術を使ってるだけに、一番今回のテーマに適合してるかも。

 

あまり宣伝もされていませんでしたが、最近見た写真展の中では出色な面白さでした。★

コメントを残す