新宿タカシマヤの「ぼくらが日本を継いでいく 琳派・若冲・アニメ」【2017/1/10(水)-1/16(火)】を見てきました。
人気の伊藤若冲などの絵画に手塚治虫のキャラクター、初音ミク、リラックマの絵を組み合わせた作品ですが・・・
なんというか、元の絵の上にアニメキャラを書き足しているだけで、違和感だけが際立つ作品ばかりでした。
両者のタッチを近づけるわけでもないし、またなぜその両者を組み合わせたのか、意図が伝わってくる作品も皆無でした。ここまでそっくりに描くからには、描いた絵師も商業アーティストとはいえ元絵のリスペクトがないはずはないのですが・・・
敢えて言うとすれば、黒っぽいキャラクターは元の絵と違和感が少ないな、ってぐらいです。
そして展示の質の割にはグッズは大規模に展開してました。ポストカード、クリアファイル、スマホホルダーなどなど各種作品の点数と同じぐらい並んでいました。売れ行きは好評っぽかったので、これぐらいライトな表現の方が受けるのかもしれません。
すぐ隣の同時開催が「大黄金展」、そして同じフロアに免税店まであることも(しかも免税店専用の直通エレベーターまである)高島屋の考え方が如実に表れていると思います。
福田美蘭「レンブラント-パレットを持つ自画像-」
似たような作風の福田美蘭さんや山本太郎さんと比べても、今回の展示は元の絵の上にセル画を貼り付けたような、世界観に厚みがないものでした。