• 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★★ 佐藤可士和展

 

国立新美術館佐藤可士和展【2021年2月3日(水)~5月10日(月)】を見てきました。

イッセイミヤケ展、安藤忠雄展など、最近の国立新美術館は芸術家以外の展示が増えてきました。

彼らほど知名度はありませんが、佐藤さんも今大きな仕事がどんどん増えているデザイナーです。

エントランスには彼が1998年に携わったステップワゴンのクロムケッキ限定カラーが展示されていました。

会場にはビルボードサイズの広告が展示されていました。

この仕事で佐藤氏は紙媒体の広告だけでなく、テレビCMなども用いて商品のイメージアップを図りました。

特にイラストを使い、「こどもといっしょにどこにいこう。」というキャッチコピーとともに楽しげな音楽が流れるCMはインパクトがありました。

その後の仕事もあらゆる媒体を用いて商品のイメージを形成するという大規模な広告展開を行い、強い印象を残しました。

特に強い印象に残ったのはSMAPの広告です。

赤、青、黄だけのシンプルなイメージを繰り返し、渋谷の街をジャックする手法はメディアをフル活用した新しい手法でした。

 

同様に拡大、縮小して使えるイメージを作るという手法が用いられたのが、現在も続くユニクロの仕事です。

カタカナとアルファベットの2種のロゴを並べて使うという手法は海外でも使われました。

ユニクロは他に専用のミュージアムショップも展開していました。

この空間デザインも佐藤さんです。

シャツは27種類もありますが、富士山を真上から見たこちらのシャツが斬新に感じました。

 

この他にも印象的な仕事が多数ありました。ロフトのクリスマス広告では包装紙の柄をあらゆる場所に拡大し・・・

OZOC原宿では赤い店舗のイメージカラーを拡大して展開しました。

続く部屋ではあらゆる店舗のロゴを拡大して展示していました。

これらの拡大ロゴは様々な素材で作られていました。

「団地の未来プロジェクト」は団地をイメージしたコンクリート製。

こちらは今治タオルのロゴです。

「i」の形を表わすとともに太陽、水というタオルを作るための自然も表しています。

「5秒以内に沈み始めないと失格」という基準認定のバッジにも使われました。

エイブル&パートナーズのベンチ(座れませんが)は明らかにドナルド・ジャッドの影響を感じました。

佐藤さんの本でもジャッドの影響を受けたと書かれれています。

次の部屋ではセブンアンドアイホールディングスのプライベートブランドが壁一面に貼られています。

佐藤さんはこれらの商品を統一感を持たせてデザインし、さらに今後出る商品をデザインするときのガイドラインも作成しました。

カップヌードルミュージアムも佐藤さんが総合的に関わった仕事でした。

それ以降は建物関係の仕事が増えていったようです。

この辺りの展示は公式You Tubeでも詳しく述べられています。

 

最後の展示は佐藤さんが私的にデザインしたLINESとFLOWという作品の展示でした。

 

今後はますます大型作品が増えそうで、楽しみです。★★★

 

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