2018年11月20日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

★★音楽を分解する「音のアーキテクチャ」

21_21 DESIGN SIGHT(六本木)の「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」【2018年6月29日(金)- 10月14日(日)】を見てきました。

音楽の構造」自体を展示しようという意欲的な展覧会です。

意図としては音楽を構成する要素を分解して展示するというもので、会場奥の小部屋には様々な異業種のアーティストの音楽をもとにした作品が展示されています。

会場はいつもは回遊式になっていますが、今回は奥の廊下には行けず引き返す動線です。

 

まず手前の部屋では小山田圭吾氏の新曲「AUDIO ARCHITECTURE」を三面の映像とともに聴きます。このような展示はここで過去にもあったのですが・・・

面白いのが次の空間です。いつものメイン展示室が一つの作品だけのために使われています。中央に巨大なスクリーンを設け、ステージも含めて映像作品を展示。観客はステージか後方のこれまた会場の幅だけある長椅子に座って見るというスタイルです。

会場の音楽は前述の「AUDIO ARCHITECTURE」に統一されており、ここでは8人のアーティストが映像をつけています。

梅田宏明「線維状にある」

特に面白かったものをいくつかピックアップしてみます。

梅田宏明氏は池田亮司のように線のみで音楽を表現しています。

勅使河原一雅「オンガクミミズ」

逆にこちらは非常に有機的なイメージです。

音楽=「生命的に脈打つもの」ととらえてますが、オンガクミミズというネーミングが素敵です。

大西景太「Cock Party in the AUDIO ARCHITETURE」

こちらもテクノに使われそうなイメージです。音楽の各要素をグラフィックに変換して再構築したとのことです。

水尻自子「airflow」

他の映像と比べても異色の存在。官能的なイメージはかつてのYMOを思わせます。

 

展覧会というより1,100円で入れるライブハウスといった趣でした。「音楽の建築」になってるかはともかく、21_21の新しい試みは応援したいです。★★

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