2018年12月12日
  • 日々観た展覧会や関連書籍の批評をしていきます。

わからないことから「須永剛司退任展 情報のかたち 社会のかたち デザイン新領域の育て方」

東京藝術大学美術館(上野)の「須永剛司退任展 情報のかたち 社会のかたち デザイン新領域の育て方」【2018年10月4日(木) – 10月9日(火)】を見てきました。

 

情報デザインという領域で活躍されてきた須永さんの展覧会です。

展覧会に来た人にはまず「情報デザイン」とは何なのか?を説明する必要があります。

よって年表にかなり労力が割かれています。

須永さんはこの領域の黎明期から活躍されてきたらしく、かなり古い作品もあります。

情報デザインは僕が生まれてくる前からあったんですね。

各時代に流行った参考書も展示されており、かなり勉強になります。

 

 

須永剛司「踊り場のモンドリアン」

そんな須永さんの代表作ともいえるのが1995年製作のこちら。ピエト・モンドリアン(1872-1944)の「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」はニューヨークの活気を表現した抽象画と言われていますが、モンドリアンがコンピュータの時代に生まれていたら?という発想をもとにして作られています。

音楽付きの作品で、会場を楽しい雰囲気に彩っていました。ライン上を動くドットがパックマンみたいで可愛いです。

須永剛司「アルゴリズムで動く平面構成」

展示は段ボールを活用し、過去の作品を解説多めで展示しています。

須永剛司「マグロの尾びれ:造形することから抽象化を学ぶ」

基本的にコンピュータを用いた解析系の作品が多く、難解なものも多いのですが・・・

 

須永剛司「Couchi Potaro:みんなでテレビを見ること」

その中で面白かったのがこちらです。

テレビ番組を見ながらみんなでお絵かきをするというソフトです。同時期に出たニコニコ動画と似た作品ですね。

このように近年では一般市民とコミュニケーションを取る形の作品が増えているようです。

 

結局情報デザインって何なの?と分かったようでわからない展覧会ですが、須永さん自身も定義をあいまいにすることに意義を感じているようです。ちょっと変わった展覧会を見たい人にはお勧めです。

 

 

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