ギンザグラフィックギャラリー(銀座)の「田名網敬一の観光」【2019年07月05日(金)~08月21日(水)】を見てきました。
1960年代から活躍する田名網敬一氏はアンディ・ウォーホルなどと同世代のアーティストであり、グラフィック界では最長老に当たります。
その半世紀以上にも渡るキャリアを絵画、動画、立体などを通して振り返る展覧会です。
入口正面にある像は橋の上に折り重なったような複雑な人物が乗っているというもの。
動画作品も複数出品されています。
田名網さんの動画は絵画をそのまま動かした作風が特徴で、題材も戦闘機や浮世絵など絵画と共通しています。
擬音がそのまま描かれているのも面白いです。
有名絵画のパロディも。てらいなくこういうことができるのも人気の秘訣?
パルコミュージアムでの展示でも見たウルトラセブンの絵画です。
他の絵画でもそうですが、ウルトラセブンとは関係ないロボットや戦闘機も描かれています。しかしそれぞれの事物が遠近法を無視して描かれており、タイトル通り異次元を感じます。
田名網さんの絵画では珍しく、テーマが首尾一貫している作品です。
不気味に変容したミッキーの様子は、日本文化の浸食を表わしているでしょうか。
しかしもっとも多いのは浮世絵をモチーフにしたものです。
やはり西洋など異文化が混入しています。
地階では田名網さんの過去に販売されたグッズを大量に紹介しています。
最も多いのは紙媒体のものですが・・・
特に目を惹くのがファッション関係のものです。成人式に着ていく若者がいそう(笑)
他、コラージュ作品や・・・
陶芸の作品も目を惹きました。
田名網さんの活動全般を振り返ることのできるボリュームたっぷりの展覧会でした。★★